Makery Blog

西麻布のクリエイティブラボ「Makery」でテクノロジーとアイデアをこねています。

先端デジタルテクノロジー展2018に出展したARコンテンツの紹介!

テクニカルグループの木戸です。
4月の先端デジタルテクノロジー展にARのコンテンツを出展しました。
そのコンテンツにについて簡単に紹介します。

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出展したのはNATとSEEKARというARコンテンツです。
前回も同様のコンテンツを出展しましたが、その時はGoogle Tangoを使用していました。
昨年の始めの頃に「Tangoはそのうち無くなる。AppleがAR出してくるからそしたら乗り換える」とメンバーには伝えてましたが、予言が的中し。。今回はNATとSEEKARをARKitへ移植したものを出展しました。

Google Tangoはとても優秀でした。ARKit、ARCoreの成長を期待してます。


TangoからARKitへの移行は以前ブログに書きました。
http://makeryblog.hatenablog.com/entry/2017/09/20/094822

この時から変わった点について追記します。

NAT

<基準点>
CGを配置するための空間の基準点をどうするかが課題でした。
マーカー認識できればマーカー画像を実際に配置し、そこを基準点にすれば楽だと考えてましたが、年末にVuforiaがARKitに対応したことで簡単に実装することができました。マーカー認識は基準点としての使用だけでなく、場合によってはオブジェクトにピッタリCGを貼り付けることもできるのはメリットです。また、コンテンツのスイッチャーとしての使用もできるようにしました。

Tango版と比べると、マーカーを基準にある程度狭いエリアでコンテンツを表示する感じです。広い場所で使用する場合は各ポイントごとにマーカーを設置します。

マーカー認識はARKitも1.5からできるようになりました。試してみましたが、なかなか精度も良いので今後はVuforiaを使わない方向で進めています。Vuforia使うとARKitもARCoreも気にせず使えるというメリットはあるので、そういう場合は使うと思います。

ARCore1.2でCloud Anchor機能が使えるようになりました。ARKit2.0も同様のことができるようになります。これはTangoのAreaLearningに近いですよね。もっと精度が上がり、複数場所を覚えられれば使えるので機能向上に期待してます。Tangoの知見があるGoogleのほうが進化が早いでしょうか。

SEEKAR

SEEKARは昨年出展したコンテンツの別バージョンを2つ制作しました。
全3バージョンの内容はこちらです。

ARゲーム SEEKAR1,2,3

SEEKAR2 魔法の手鏡

別の世界が見える魔法の手鏡です。今作は妖精の国が見えて、そこで宝石を探すゲームにしました。カメラ画像は出さず、全てCGです。これがARなのか何なのかはよく分かりません。。ARKitを使って何ができるか、という視点で作ったものです。

<企画>
アーサー・C・クラークの三法則の1つに、 「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」というのがあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E4%B8%89%E6%B3%95%E5%89%87

映画やアニメ、ゲームなどに出てくる魔法が「テクノロジー」だったとしたら、どうやって実現することができるか、というのもたまに考えています。去年たまたま実写版の「美女と野獣」を見る機会があり、その中で「魔法の鏡」で別の場所を見るというシーンがありました。企画を考えている時にそのシーンを思い出し、「別の世界が見える魔法の手鏡」に辿り着きました。

<手鏡>
ここで重要なのが「見た目」です。iPhoneを持たせて「魔法の手鏡です」と言っても全く魔法っぽくないです。なので実際に手鏡を作り、テクノロジーiPhone)を隠すことで魔法感を演出することにしました。

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実際に作ったのがこちら。
iPhoneの画面が真っ暗な時は鏡になるようハーフミラーのフィルムを貼ってます。これは大量生産できないので、実際のイベント用に簡易版を制作中です。
ちなみに「子供には重いんじゃないか」という意見もありますが、重いほうが本物感、特別感があって良いと思ってます。

「魔法感」を出すために画面内にUIは出したくないという思いがありました。スタートボタンとか出したくないです。そのためマーカー画像を認識したらスタートするという方式にしました。

SEEKAR3 虫めがね

森の中でクワガタ、カブトムシを探すゲームです。これが一番ARっぽい内容です。

<企画>
以前はオリジナルのデバイスケースを制作していましたが、大変なので自撮り棒を試しました。自撮り棒で持ってるのが「虫めがね」っぽかったので「虫めがね」を作ってみたというだけです。

実際に配置してみたら激ムズでした。色も同化してしまうし、SEEKAR1のようにヒントを出そうにも出しようが無いです。なので「サーチ」ボタンを設置して、画面内に虫がいたら一瞬光るようにしました。今は無限ですが、実際のイベントでは回数制限などで難易度調整しようと思っています。

虫を探してるとだんだん太陽が沈んで暗くなる演出も入れています。「暗くなったから帰りましょう」ということで。稀に気づく人もいますが、ほぼ気づかないし、見づらいので無くそうかと検討中です。。


NATはいくつかの案件で実際に導入していただいてます。
SEEKARもイベントでご利用いただいてます。新作も制作中です。


詳細、お問い合わせはこちら!
https://arguide-nat.com/