テクノロジープランニング部門モーショングラフィックスデザイナー楊です。
チョコボールの製造過程をVRで見学できる「キョロちゃんのバーチャル工場見学」をフルCGで制作しました。
現在話題になっているVR作品のCG制作を解説します。
本作ではCinema4D、Octane、3dsmax、Vray、Phoroshop、AfterEffect,Unityなどの
ソフトウェアを使用しています。
制作手順については
1、仮の空間モデル→2、カメラワーク→3、尺調整→4、モデリング詰め作業→
5、キャラクターアニメーション→6、コンポジット→7、アプリケーション出力
まずは、仮の環境ベース制作
360映像なので、カメラが映らないところも作らないといけません。バレが無いように、シンプルなボックスと円柱を使用し、仮の空間を作っていきました。
次に、カメラワークを制作します
酔いだけではなく圧迫感や蒸れなどの問題で、VRヘッドセットを長時間装着しつづけること自体が厳しいので、体験時間を長くせず、適切な尺を検討し最終的に100秒に調整しました。
VRコンテンツを制作している側は、自分が作っているカメラの動きに慣れ、まったく酔わなくなってしまいます。
「被験者」を探して、どれくらいが酔いやすいか、酔うポイントがないかを社内の人に体験してもらい、チェックするようにしました。
さらに、3Dモデリングの詰め作業を行います
CGデザイナーに空間のイメージを共有してもらうため、イメージボードを描きました。
そして、詰めたモデリングを仮の空間に配置していきます
アニメーションとマテリアル、ライディングを付けていきます
より立体感を感じさせるために、両目の視差を付けて、二画面に出力しました
(イベントの納期に合わせて、ギリギリまでレンダリングとコンポジットしました。)
いろいろ今までなかった問題が出てきましたが、一つ一つ解決していきました。
いい経験になったと思いました。